751の方へ 2006年6月28日


 入院中に見られたテレビでの血液製剤のニュースで、川崎病の治療に使われたガン
マグロブリンは大丈夫かとのご心配のようです。
結論からいえば、絶対安全ということはいえませんが、現時点では安全性はかなり高
いといえるのではないでしょうか。
 その理由は、今回C型肝炎で話題になっている血液製剤と、川崎病で使用している
血液製剤(ガンマグロブリン)では同じ名前でも、全く別のもので、製造工程も異な
ります。血液製剤は血漿分画という方法で、各分画の段階で抽出されたものを、製剤
として使用しています。ガンマグロブリンは、以前より、いくつかの分画工程を経て
最終的に近い部分で、抽出されたものです。その他ウイルスの除去膜や、さまざまの
加工処理法も行われており、同じ血漿タンパクのアルブミンと共にこれまでも、安全
性が高いと製剤として、使用されてきました。ただし、まだ見つかっていない未知の
ウイルスや、微細なために、ウイルス除去膜も通過してしまう、パルボウイルスB19
(伝染性紅斑=リンゴ病の原因ウイルス、予後は良好)などが残っている可能性があ
る事は否定できません。

 もうひとつの、医療保険加入についてですが、「掲示板」にも過去に何度も書かれ
ているように、川崎病で冠動脈障害が残るか、残らないかでお答えが異なります。後
遺症の残った方の場合は、その病気に対する治療が継続しますので、継続治療中は、
加入は難しいことが多いようです。後遺症が残らなかった方の場合も、一定期間検査
や管理を継続します。その場合の問診等も保険上は診察行為とみなされますので、治
療が継続していると判断されます。一般的な生命保険、医療保険では、過去5年の既
往症が問われますし、最近2ヶ月以内の治療行為も問われますので(書かずに加入す
ると後で告知義務違反とされてしまう可能性もあります)、少なくとも、全く問題な
く加入するには、発病後数年経過し、管理終了と言われてから5年経過が必要となり
ます。ただし、郵便局の学資保険は3年、共済などは1年、2年の期間のものもありま
す。
 ただ、最近は、乳幼児の医療制度はかなり恵まれており、お子さんが小さい間は、
保険会社が言うように、実際に医療保険に加入しなければ、病院の支払いに困るよう
なケースは少ないと私は思っています。
 ただ、どうしても加入したい場合には、最近では条件付(いくつかの条件あり)で
加入を認めるものも有るようですので、落ち着かれてから、各保険会社窓口に問い合
わせ下さい。