どうぞ、ひとつの例として参考にしてください


皆さんのメールを読んでいて私の経験が少しでもお役に立てば幸いと存じ、送らせていただきました。
娘、6歳と2ヶ月、2月23日
10日間くらい、38〜39度の熱を出すものの、翌朝には36度の平熱になり、用心して自宅でゆっくりさせ、その夜もまったく熱も上がらず、2日間元気に過ごし、4日目の夜にまた38〜39度の熱を出す、と言ったぐあいに治ったと思った矢先にぶり返すというパターンが3回ほど続き、病院に行くと”肺炎”だと言われ、でも、自宅で抗生物質を飲んで、静かにしているようにとの指示で5日間休ませると、初日だけ、咳と熱があったものの、後は元気ですっかり治った。しかし、4日後、夕食をたべはじめてから、10分後、突然、手足は冷たいものの、胴体と頭だけ異常に熱く、熱を測ると39.6℃、びっくりして救急に連れて行くと、急に熱を出すとこういう状態になるとのこと。しかし、原因については、今年の風邪の特徴です、とのこと。抗生物質を飲ませると翌朝はなんともなく、その後4ヶ月間は元気だった。

娘6歳と6ヶ月、6月26日
午前中のこと、”お首が痛いの、寝違えたみたい”と言われ、他に症状もなく元気にしていたので気にも止めずにいた。午後も出かける用事があり、元気に過ごしていたのだが、首が痛いと言って12時間後に急に発熱、その30分前にはいつもよりたくさんの量の夕食を食べていたので、発熱にはびっくりだった。おでこを触って熱を測ると38.5℃、一時間後には39℃、翌朝も熱は下がらず、でも急激に上がることも下がる事もなく、食欲はあるものの、首が回らぬほどに腫れ、最初はこれが”おたふく風邪”だと思い込んでいた。しかし、腫れていた部分は耳の真下ではなく、ほぼ耳の下の首の中央、正にリンパ腺上だった。その日は、日曜というこもあり、特別、他の部位を痛がることも、高熱でうなされることもなかったので、自宅で様子を見た。
 翌朝、首の腫れは依然として続いていたので大きな病院に連れて行こうとすると、熱が37度に下がっていた。しかし、首の腫れはひかず、一応見せておこうと思って出かけた。病院で測ると少し、熱が上がっていた。首の腫れが酷くて首がまわせないので入院しましょう、と言われた。病室に入る前におなかの左上、心臓の下あたりに少しの帯状の湿疹を見つけたが、どのお医者様も気になさらず、抗生物質の点滴が始まった。発熱して3日目に入院、入院して3日目に熱が下がり始めた。結局、熱は6日目でおさまった。そして、その頃に白目が少し赤くなり、アレルギーで目をしばしば日ごろも掻いていたので気にしなかった。また、手足の状態も気にとめずにいた。この時、
   1. リンパ腺の腫れ
   2. 5日以上の高熱
   3. 発疹
   4. 白目の充血
の川崎病の症状は満たしていたものの、レントゲンにも異常もなく、医師も私も川崎病を疑う余地もなかった。
その後、何の異常もなく、13日間の入院で終わった。しかし、原因も解らず、事故のようなものです、との説明だった。この時には川崎病の話もこれに似た川崎病があるなどという説明もなかった。医師もまったく川崎病の疑いは持っていなかったのだろう。
この時の診断は、”頸部リンパ腺炎”だった。

退院後は元気に病気もせず、熱もださずに4ヶ月を過ごす。

娘、6歳11ヶ月、11月16日
午後、インフルエンザの予防接種を受ける。接種前の測定で37.6度あったが、そのお部屋が暖かく、まったく本人の様子も元気だったので、お部屋のせいで体温が高いのだろうと気にせずに接種した。その日も異常はなく元気に土曜日まで過ごす。
20日、土曜日の朝、”また、寝違えたかな?”と言うので、びっくりしたが、でも平気!と言うので、気にとめずに一日でかけた。来客もあり夜遅くまで、起きていた。翌朝も元気に目覚め、食欲もあり、その日は七五三でお昼から美容室にでかけると、急に着物を着ると苦しい、と言い出したので、”着物はそうなのよ”と言って神社に行き、写真屋さんに行き、もう脱ぎたいと言うので、2時間で着物を脱いで、お食事に出かけると急におでこが熱くなって、異常だった。気丈にしているが熱はあきらかに高く、慌てて食事を済ませて帰宅し、熱を測るとすでに、38.5℃あった。この時も首の痛みのほかに異常はなく、じっと寝かせる。夜中には39.3℃まで上がったものの、ゆっくり寝てくれた。
翌朝も熱は下がらず、すぐに以前の病院へ連れて行く。前回に似た症状だけど、首の腫れが前回よりも酷くないので抗生物質で様子を見ましょう、とのことだった。しかし、気になったのは、前回の白血球の数より今回の方が多いとのことだった。次回は3日後に来てくれとのこと。帰宅しても39℃、40℃の熱はおさまらず、今回は本人も40℃になると意識が薄れてきて、とても心配なった。解熱剤が効いてる間は元気だが4時間くらいで効かなくなり、解熱剤の許可された投与時間を待てなくなった。熱が40℃になって、発熱4日目におなかに発疹があるのを見つけ、手の平、足の裏と甲の境目が線のように赤くなり、目が真っ赤、舌が赤くなっていた。いままでの状態とまったく違う気がしたので、育児書を見ると、川崎病の症状と一致する。しかし、川崎病の発病は4歳までがほとんど、とのこと、娘はもうすぐ7歳になるのだから、違う気がした。しかし、発疹は一日で薄れて来たものの、目の充血と手、舌の赤みは消えなかった。心配になり、明日が外来の日だったがTELをすると、医師も川崎病かもしれない、とのこと。夕方だったため、明日一番で来院するように指示を受け、発熱5日目、川崎病との診断を受ける

川崎病は女の子より男の子の方が多い
   4歳以下が85%
私の頭の中には、娘には該当しない、と認める気にはなれなかった。すぐに、心エコー検査をしていただき、異常がなかった。しかし、一日もはやくγグロブリンの投与をしなくては後遺症を防げる可能性が薄くなると聞かされ、また、γグロブリンの使用にあたっては両親の許可が必要とのこと。なぜ?だと聞くと、肝臓、腎臓に影響を与える副作用がある、また、血液製剤であるため、これからの将来、問題が起きる可能性があるかもしれない、とのこと。まったく、急に難しいことを言われてもわからない状態で、ただ先生が最良と思われる処置をしてください、とお願いした。5日間の投与、投与開始の翌朝には熱はまったく引いてしまった。γグロブリンの効きが良い子は後遺症ができにくい、データーが経験上ある、との医師の話に少しほっとした。
しかし、投与の間はとても機嫌が悪く、見ていてかわいそうだった。それから、毎日、心電図のモニターを装着し、心配な日々が続いた。本人は熱が下がったのに、どうして病院にいなくてはいけないの?と退屈そうだった。入院が13日間、心エコー検査3回、γグロブリンの投与5日間、心拡大もせず、退院する。発病60日目に心エコー検査を行い、異常なく、半年後に、運動付加検査をする予定でいる。

6月の頸部リンパ節炎は、今、考えると、最初の川崎病で11月が再発だったのではないかと思った。医師は、川崎病の5つの症状を満たしていない、と言われるが、手、足の腫れや赤みなど親も医師も見落としがちであるし、川崎病の原因がわからないならば、断定もできない。親の目からみると再発だったと思っている。

まさかの川崎病、誰もが”ひとごと”だと思いがちだが、もっといろんな病気をわれわれ母親が目にし耳にする機会はないのだろうか?少しでも、知識があれば、未然に防げる病気は多々あるように思う。たとえば、無記名で今月の小児外来でこのような病気で入院例があった、と小雑誌でも、保健所がまとめてくれると母親ももっと利口に子育てができる気がする。

娘のように6歳で発病する、まれなケースにどの母親も川崎病を疑う気になれるだろうか?

今回、娘が病気をして改めて、自己の無知さを痛感した。
”親の会”を発足され、皆さんの心を癒されている皆様の活動に尊敬し、応援いたします。

どうぞ、ひとつの例として、参考にしてください